Inverewe Gardenは、Wester RossのPooleweのすぐ北に位置し、英国で最も優れ、最も愛されている植物園のひとつです。1862年にOsgood Mackenzieによって創設されたこの庭園は、約20ヘクタールの敷地を有し、樹木や植物、花々の幅広いコレクションで世界的に知られています。
庭園と敷地は1952年よりNational Trust for Scotlandの所有となっています。この自然保護団体は近年、より多くの来園者を庭園に呼び込むための観望塔の設計をDenizen Worksに委託しました。
National Trust for Scotlandからのこの自由度の高い与件に対し、私たちはInvereweの歴史を探求し、自然界からインスピレーションを得ることにしました。庭園が持つ豊かな芸術的遺産と、地域の野生生物が営巣する形態を組み合わせることで、垂直方向に広がるギャラリーとバードハイドの提案が生まれました。
来園者にとってそれは、巣穴やキツツキの巣のように、内部の機能が外観からは必ずしも読み取れない、興味をそそられる体験となるでしょう。
塔そのものを目的として作るのではなく、庭園の景観を通る自然な動線に組み込まれた体験をつくることに私たちは関心を寄せました。
この計画は、ランドマークであり方向を示す拠点として機能すると同時に、より多くの来園者を庭園の奥まで誘う役割を果たします。動線の一部を成す塔にはHigh Viewpointからアクセスし、来園者は地形の自然な起伏に沿った小径を下った後、短い橋を渡って塔へと至ります。階段は、塔のために特別に制作されたアートと組み合わされ、各階で異なる空間体験を通じて庭園の物語を伝えるギャラリー空間を介して、基部にあるさらなる小径のネットワークへとつながっています。
塔の最上部にあるバードハイドからは、樹冠を見渡す見事な眺めが広がり、来園者は近くに営巣するサギやこの地域のイヌワシなど、地元の野生生物を観察することができます。
塔のマテリアリティは、粗い面と滑らかな面を持つ、切断された木の幹というアイデアに基づいています。敷地内で調達された、濃色に着色された縦張りのラーチ材のクラッディングは、滑らかなパインタールとの対比をなしています。塔は、びしゃん仕上げのコンクリートによる堅固な基部の上に据えられています。内部では、木質の下地板がそのまま露出され、塔のトーテム的な存在感に対して、温かみのある軽やかな対比をもたらしています。
これらの素材は、レストランや物販エリアを改修するより広範なマスタープラン全体に反映されるほか、景観各所における小規模な彫刻的介入のシリーズにも展開される可能性があります
計画許可はHighland Councilに申請済みで、Garden Towerは2018年秋の現地着工を予定しています。