Gascoigne Roadの敷地はKing Henry’s Driveとの交差点に位置し、現在は5階建ての集合住宅が建っています。私たちの提案では、既存の住民からAddington Valeへの眺望を遮らないよう配置された6階建ての建物に、23戸の新しい住戸を計画しています。
西側の既存建物と東側のValeとの関係性は、この計画を進めるうえで最も重要な検討事項でした。建物は、現在の住民が享受している眺望やアメニティに配慮したものでなければなりません。
そのため、マッシングの戦略として、提案建物を敷地の北東端に配置し、既存建物のプランを鏡写しにすることで新たな焦点をつくり出しています。このように配置計画を組むことで敷地内を横断する新たな歩行者動線が生まれ、新設の駐車場とKing Henry’s Drive沿いの歩道とをつなげています。
配置計画におけるこうした直接的な制約への配慮に加え、本計画では遠方から見た際の敷地の際立った存在感にも応えることを目指しています。この目立つ立地を踏まえ、マッシングはValeのゆるやかに広がる地形に呼応するよう検討され、中央に向かってなだらかに先細りする形状としました。これにより提案建物のボリュームを抑えつつ、周囲の自然な環境に無理なく溶け込むバランスの取れた立面をつくり出しています。
レンガの赤や紫色は敷地内の既存建物の色合いに由来しており、建物の基部と突出部にアクセントとして用いられています。基部では、粗いテクスチャのレンガが提案建物を地面にしっかりと根付かせる一方、上層部では釉薬レンガのハイライトが、Valeの木々を通して差し込む木漏れ日を思わせるきらめきを添えています。
本提案では動線を最小限に抑え、自然光が動線空間に降り注ぐことで、新鮮な空気と喜びを住民にもたらします。